【レポート】KIN第2期募集特別イベントを開催しました
2026年7月17日(金)、co-ba koriyamaにて、「KORIYAMA IMPACT STARTUP NEXT(KIN)」第2期募集特別イベントを開催しました。
当日は、社会課題や地域課題の解決に挑戦したい起業家や起業準備中の方、企業で新規事業を担当する方など、多様な立場の皆さまにご参加いただきました。
イベントは、第1部「社会課題深掘りワークショップ」、第2部「KIN第1期卒業生×メンタートークセッション」の二部構成。KINで実際に取り組んでいる事業づくりのプロセスを体験いただきながら、「社会課題をビジネスで解決する」とはどういうことなのかを参加者の皆さんとともに考える時間となりました。
「何をやるか」ではなく、「誰の、どんな課題を解決するのか」

第1部では、事務局が講師を務め、KINでも事業づくりの土台としている「ソーシャルコンセプト」の考え方をご紹介しました。
一般的なビジネスでは、市場のニーズや収益性を起点に事業を考えることが多い一方、ソーシャルビジネスでは「どんな社会課題を解決したいのか」という問いからスタートします。
しかし、社会課題は複雑に絡み合っており、目の前に見えている現象が本質的な原因とは限りません。
講義では、ボーダレス・ジャパンがミャンマーで展開した農家支援事業を例に、現地でのヒアリングを重ねながら複数の仮説を一つひとつ検証し、本当に解決すべき課題を見つけていったプロセスを紹介しました。
「最初に思いついた原因を、そのまま答えにしない」
「現象ではなく、社会構造を見る」
参加者は熱心にメモを取りながら、耳を傾けていました。
「誰が困っているのか」を描くことから始まる

講義の後は、参加者自身の事業アイデアや関心のあるテーマをもとに、ソーシャルコンセプトを整理するワークショップを実施しました。
発表では、介護離職をテーマに取り組む参加者が、「介護が始まったビジネスパーソン」を対象とした事業構想を共有。
それに対して参加者からは、下記をはじめとする多くの視点から意見が寄せられました。
- 「制度の問題なのか、それとも情報が届いていないことが原因なのか」
- 「本当に一番困っている人は誰なのだろう」
- 「理想の姿は、もっと具体的に描けるのではないか」

一人の事業を参加者全員で磨き上げていく、KINらしい”壁打ち”の雰囲気が会場全体に広がり、互いに問いを投げかけ合いながら事業を深めていく時間となりました。
また、参加者からは「社会課題は見えていても、『誰が困っているのか』まで具体的に落とし込むことが難しかった。」という率直な感想も出ました。
それに対し、事務局は「ソーシャルコンセプトは一度で完成するものではなく、何十回、何百回と書き直しながら磨いていくもの」とコメントをしました。
事業コンセプトを考えていても、何度も社会課題に立ち返る。その往復こそが、本質的な事業づくりにつながることを、参加者がワークショップを通じて感じた第一部でした。
卒業生が語る、KINで過ごした6か月
第2部では、KIN第1期卒業生である大川翔氏(FindValue株式会社 代表取締役CEO)と、KIN第2期メンターの三原菜央氏(株式会社スマイルバトン 代表取締役、NPO法人スマイルバトン 代表理事)によるトークセッションを開催しました。

大川氏は、KIN参加当時を振り返り、プログラム期間中には共同創業者の退任という大きな出来事を経験したこと、ソーシャルコンセプトを30回以上書き直したこと等を語り、「社会課題と自分に向き合い続け「自分は何を実現したいのか」を問い続ける日々だった」と話しました。
転機となったメンターの一言として、キックオフでかけられた「このプログラムを使い倒すかどうかは自分次第」という言葉を挙げました。そこから積極的にメンターへ相談し、人脈を活用し、多くの人との壁打ちを重ねることで、事業は大きく前進しました。
現在は、県外の若者と地域企業・自治体をつなぐ共創プラットフォーム「じもるば」を中心に、福島から新たな価値を生み出し続けています。
「苦しんでいる状態は、順調です。」
トークセッションの中で、参加者の印象に強く残った言葉があります。
三原氏が語った「苦しんでいる状態は、順調です。」という一言です。
社会課題を深く考えることは、単に事業を考えることではありません。
「自分は、どんな社会をつくりたいのか。」
「なぜ、この課題を解決したいのか。」
そんな、自分自身の価値観や人生観と向き合う時間でもあります。
だからこそ、一人では難しい。三原氏は、伴走支援の価値として、以下の3つを挙げました。
- 自己理解が深まること
- 挑戦の孤独を抱え込まなくて済むこと
- 本気で向き合い、率直なフィードバックをもらえること
また、「成長する起業家の共通点」として「素直だけど、意志がある人」という言葉も紹介。
助言を柔軟に受け止めながらも、最後は自分で意思決定をする。その姿勢が事業を前へ進める力になる、と語りました。する。その姿勢が事業を前へ進める力になると語りました。
最後まで続いた質問と対話

登壇者への質疑応答では、
「ビジネスアイデアが先にある場合でも参加できるのか。」
「一般社団法人やNPOでも事業化できるのか。」
「収益と社会課題解決をどう両立していけばよいのか。」
など、参加者一人ひとりの状況に応じた質問が次々と寄せられ、登壇者は自身の経験を交えながら一つひとつに丁寧に回答。予定時間いっぱいまで、熱い対話の時間が続きました。
イベント終了後も熱気は冷めやらず、会場のあちこちで登壇者や参加者同士が交流し、それぞれの事業や想いについて語り合う姿が印象的でした。
新たなつながりが生まれ、互いの挑戦を応援し合う。そんなKINらしい温かさと熱量に満ちたひとときとなり、「伴走者がいる意味を腹落ちし、応募する決意が固まった」という参加者の声も寄せられています。
KIN第2期 エントリー受付中
KINは、こおりやま広域圏※で社会課題・地域課題の解決に挑む起業家・起業希望者を対象とした伴走型プログラムです。
9〜2月の約6か月間にわたり、第一線で活躍する起業家や専門家によるメンタリング、個別相談、事務局伴走、成果発表会、共創・マッチング機会などを通じて、事業の成長を支援します。
今回のイベントを通して改めて感じたのは、事業は一人で磨くものではなく、対話を重ねることで見えてくるものがあるということでした。
社会課題を本気で解決したい。その想いを、持続可能な事業として形にしたい。
そんな皆さんの挑戦を、KINは全力で伴走します。
第2期の応募締切は、2026年8月2日(日)です。
皆さまからのご応募をお待ちしています。
社会課題を解決したいあなたの熱い志をお待ちしています。
まずは公式ウェブサイトの「エントリーフォーム(仮登録フォーム)」より、詳細な「応募ガイド」をお受け取りください。
※エントリーは仮登録です。
本応募は、応募ガイド内にあるURLより行ってください。
皆さまのご応募、お待ちしております。