KIN東京ミートアップ開催 ― 定員を上回る参加の中、採択者6名が事業進捗を発表(2026年2月24日)

KIN東京ミートアップ開催 ― 定員を上回る参加の中、採択者6名が事業進捗を発表(2026年2月24日)

福島県郡山市が主催する社会起業家加速化支援プログラム「KORIYAMA IMPACT STARTUP NEXT(KIN)」は、2026年2月24日(火)、シティラボ東京にて「KIN Meet Up Day」を開催しました。本イベントは、プログラム採択者6名による事業プレゼンテーションに先立ち、外部との接点創出およびネットワーク形成を目的として実施されたものであり、3月14日の成果発表会を目前に控えた最終発表機会として位置づけられています。

なお、本イベントは定員50名のところ、80名を超える申し込みがあり、当日も会場は満席となるなど、プログラムおよび採択者への関心の高さがうかがえる結果となりました。

当日は、行政関係者、支援機関、企業関係者、起業家など多様な参加者が集い、採択者6組による事業の進捗共有とともに、ゲスト起業家によるトークセッション、ネットワーキングが行われました。

開会にあたり、椎根健雄(しいね たけお)郡山市長より挨拶があり、「人口減少・少子高齢化が進む中で、地域発の起業家育成は地方都市の持続可能性に直結する重要な取り組みである」との認識が示されました。また、採択者に対しては、地域に新たな価値をもたらす存在として期待が寄せられるとともに、参加者に対しても「起業家を地域全体で支える関係人口の創出」を呼びかけました。

第一部では、「東北の教室から全国の子どもたちへ—教育スタートアップに学ぶ事業スケールの舞台裏」をテーマに、株式会社NIJIN 代表取締役 星野達郎氏と、株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役COO 鈴木氏によるトークセッションが行われました。両氏からは、創業初期の試行錯誤や意思決定の背景、社会的インパクトと事業性の両立に関する実践的な示唆が共有されました。

第二部では、採択者6名によるピッチセッションが実施され、それぞれの事業の背景、現在の進捗、今後の展望について発表が行われました。

横尾恵美氏は、自身の原体験を起点に、地域における孤立や心理的負担を抱える人々に対する支援事業について発表しました。特に、既存の制度や支援の狭間にいる層へのアプローチに焦点を当て、対面とオンラインを組み合わせた継続的な関係構築モデルを提示しました。
これに対し星野氏は、「課題設定が非常に具体的であり、当事者理解の深さが事業の強みになっている」と評価しつつ、「その価値を他地域でも再現可能な形にどう翻訳するかが今後の鍵になる」とコメントしました。

高橋智樹氏は、地域資源を活用した新たな産業創出に関する事業を発表しました。特に、一次産業と都市部の消費者をつなぐ仕組みづくりや、流通の再設計に関する取り組みが紹介されました。鈴木氏は、「すでに存在する資源に新たな文脈を与えている点が非常に良い」とした上で、「事業として成立させるためには、どこでマネタイズするのかをより明確に設計する必要がある」と指摘しました。

降矢和敏氏は、地域における雇用機会の創出と人材育成をテーマにした事業を発表しました。特に、若年層のキャリア形成と地域定着を両立させる仕組みづくりについて、具体的なプログラム設計が示されました。星野氏は、「教育と就労の接続は難易度が高いが、その分インパクトも大きい領域」とし、「小さく検証しながら成功事例を積み上げていくことが重要」と助言しました。

満井みさ子氏は、地域コミュニティの再生と多世代交流を促進する取り組みについて発表しました。特に、高齢者と若者をつなぐ場づくりや、日常的な関係性の再構築に向けた実践が共有されました。鈴木氏は、「コミュニティ領域は短期的な成果が見えにくいが、長期的には非常に大きな価値を生む」とした上で、「事業として持続させるための収益モデルの工夫が重要」とコメントしました。

安齋睦氏は、地域課題の可視化と解決に向けたプラットフォーム型の事業について発表しました。複数のステークホルダーを巻き込みながら、課題解決を加速させる仕組みが提示されました。星野氏は、「プレイヤーを巻き込む設計がすでにできている点は強い」と評価しつつ、「初期は対象を絞り、確実に成果を出すことが信頼獲得につながる」と述べました。

大川翔氏は、自身の専門性を活かした社会課題解決型の事業について発表しました。特に、既存サービスでは十分に対応されていないニーズに対するアプローチと、その実装方法について具体的に示されました。鈴木氏は、「個人の強みと社会課題がしっかり接続されている点が良い」とした上で、「スケールを見据えた際に、どの部分を仕組み化できるかを意識して設計することが重要」とコメントしました。

各登壇者の発表に対しては、単なる評価にとどまらず、事業の次のステップを見据えた具体的な視点が提示され、採択者にとって実践的なフィードバックの機会となりました。また、会場からも質問や意見が寄せられ、双方向的な議論が展開されました。

定員を大きく超える来場者がネットワーキングまで参加し、熱い意見交換を行いました。

本ミートアップは、起業家・支援者・行政が交差する場として機能し、参加者間の関係構築と相互理解を促進する機会となりました。特に、事業の社会的意義と持続可能性の両立に向けた視点が共有された点は、本プログラムの特徴を体現するものとなりました。

郡山市は今後も、本プログラムを通じて地域発の社会起業家の創出と成長支援を継続し、外部との接続機会を積極的に創出することで、地域内外の連携を強化していきます。本イベントを契機として、採択者の事業がさらに具体化し、地域社会に新たな価値をもたらすことが期待されます。


【告知】3月14日(土)成果発表会開催

日時:2026年3月14日(土)13:00〜17:00
会場:郡山市中央公民館 3F
参加費:無料


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